色彩検定とは?
そのまま色についての検定です。分かるようでわからないですよね。私もテキストを読んで勉強するまでよくわからないままでした。
勉強した後も簡単に説明するのは難しい内容です。色そのものについてや、インテリアの色彩、ファッションの色についてなど身近に存在する「色」について勉強します。
公式サイトも見やすく、他の検定と比べて心なしか色使いがおしゃれに感じます。気になった人はまず公式サイトをぐるっと見てみるのが一番いいです。受験方法や試験方式、直近の試験日程が分かります。
この記事を読む人はこれから受ける人か受けようと思って悩んでいる人かと思うので色彩検定自体の説明は公式サイトを読んでみてください。
色彩検定を受けようと思ったきっかけ
元々色彩検定の名前自体は知っていました。もうどこで聞いたのかは覚えていないですが、名称からしてなんとなく色に関わる試験なんだなーくらいに感じていました。
きっかけ自体はこれといって大きなものはないのですが、最近ファッションに興味が出てきたこと、趣味でイラストを描いているので知識面でのスキルアップとして受験してみようと思いました。
2021年11月14日の試験を受けました。
あと、数か月前に世界遺産検定を受けて試験に受かる喜びを思い出したことも背中を押されたきっかけです。↓世界遺産検定についても記事にしています。
なんで2級を受けたの?
私は色彩検定を受けることが初めてです。3級は持っていません。2級は人によっては3級から順に受けていこうと思う級かと思います。
そんな微妙な位置にいる2級から受けたのは、単純にお金がなかったからです。
試験料は3級が7千円、2級が1万円です。安心を求めるなら併願して3級と2級を同時に受けるべきです。
でも3級と2級を併願すると1万7千円…。ぽんっと払える額ではないです。
5分ほど悩みに悩んで、2級を確実に受かるように勉強すればいいし!!と思って2級だけで出願しました。
お金に余裕があって不安をしっかり感じる人は併願したほうが不安は少ないです。
出願した後から併願すればよかったかも…と3日ほど後悔してました。
テキストについて
今回は数か月前の世界遺産検定と違ってニート生活から脱したこともあって、緩やかですが1か月ほど前から勉強していました。今回もモチベーションのために申し込みをした次の日にテキストを買ってます。
テキストはカラボ色大学のテキストを使いました。特にこれがいいと思っていたわけではなく、本屋に行って色彩検定のテキストがこれしかなかったので買いました。後から公式テキストがあると知ってちゃんと調べてから買えばよかったと思いましたが、2級から受ける人はカラボ色大学のテキストでよかったです!
2級を受ける際には、3級の復習をしなければいけません。2級の内容しか書かれていない公式テキストを使う際には3級の公式テキストを買わなければいけないようです。
買わなくても2級を受けることはできますが、3級の内容から発展した内容なので3級の知識がないとかなり厳しいと思います。実際私の勉強内容の半分は3級の復習からでした。
カラボ色大学のテキストは前半にPCCSの内容の復習や随所に3級の内容がちりばめられているので限界まで節約して勉強したいと思っている人はおすすめです!
逆に公式テキストを買うメリットはなんといっても公式であることです。公式が出している物なので安心感は間違いないですね。あと色の名前を当てる問題もあるのですが、色というものは同じ色でも印刷された媒体によって見方や感じ方、なんなら少し色味が違う場合があります。試験問題に出てくる色は公式テキストを準拠としているので公式テキストの色と全く同じ色として出てきます。
他のテキストも色彩検定について出しているテキストなのでかなり違うということはないですし、色のプロフェッショナルではない素人には全く同じに見えます。(同じ色として印刷しているので当然です)ですがここでも安心感は公式テキストの方が高いです。この色を当てる問題が本当に些細な違いなので結構不安に感じる部分です。
あとは内容を見てみてデザインが好きだな、とかこっちの方が集中して勉強できそう、と思えるものを買えばいいです。公式テキストも3級と2級を買って勉強すればなんの問題もないです。
ここまで色々書きましたが、テキストを買ったときの私はこんなこと全く分からなくて3級のテキストも買いました…。カラボ色大学さんのテキストだったので2級を買うだけで大丈夫でした。3級のテキストは全然開かなかったです。
お金に余裕がない人は調べるとか、体験談をちゃんと確認した方が節約できます。
勉強方法
今回もノートに書いて覚えました。私に合っている勉強法はノートに書いて覚えるのが一番覚え間違いもなく記憶に残りやすい勉強法だと思っています。時間がある人は自分に合った勉強法を色々試してみてもいいと思います。
PCCSとマンセル表色系の色環図はしっかり覚えておいた方がいいです。後からこれは色環図を覚えることで何問か解けるのではないかと気づいて試験会場に向かう途中で必死に覚えました。結果5問くらい助けられました。色環図は色は関係ないんです。記号と符合する色だけ覚えておけばよいので記号の暗記です。
色に関する検定なので書くって何を?と思うかもしれませんが、思ったより論理的で文字で覚えることが多いです。
勉強したこと
世界遺産検定では受けた人の体験ブログを見てとても役に立ったので、細かく書いていこうと思います。私はカラボ色大学さんのテキストを使っていたので勉強についてもこのテキストの目次に沿って説明していきたいと思います。
色の表し方について
ここは3級のPCCSと2級で新たに知るマンセル表色系についてです。ここは確実に覚えたと言えるほどしっかり勉強しなければいけない基礎の部分です。もうここがあやふやなままだと試験は終わったと思っていいほど重要です。「色の名前」以外全部に絡んできます。
まずはここをしっかり覚えて理解するべきです。私は少しあやふやなまま先を勉強しましたが全然理解できなくてまた勉強するという二度手間をしました。更にマンセル表色系をおぼろげなまま最後まで勉強してしまい、朝に重要性に気づき試験会場に行く電車の中で必死に頭に詰め込みました。もうなんで最初に覚えなかったのか半泣きです。
マンセル表色系がおぼろげだったので当然他の内容も完全に理解したとは言えず、試験の始まる2時間前にマンセル表色系がどう他の部分に繋がっているか理解できて感動したと同時に焦燥感にかられました。こんなことにならないようにしっかりと勉強した方がいいです。
ここのトーン図とマンセル色環図、PCCSの色環図は試験が始まったら問題の余白部分に書いておいた方がいいです。不安になった時にこれが何が正しいのかを教えてくれます。
正直かなり助かりました。
色彩の調和・配色
配色は全て大事です。理論をしっかりと理解してください。思っていたより配点が高いです。
トライアド、スプリットコンプリメンタリーなどは色相環と対応して覚えてしまえばサービス問題になります。この問題を解くときにトーン図、マンセル色環図、PCCS色環図を最初に書いておくことで、あれ?どこだっけと思う色が無くなります。
光と色と構造と照明
勉強していて一番小難しく感じた部分。説明が難しい上に専門用語も難しくて、全然モチベーションが上がらなかった部分。ここは模擬試験をやってみて初めて何も解けなかった!と不安になりスイッチが入りました。
しっかり読んで理解するだけ!
私と同じように全然モチベーションが上がらなければ、一度模擬試験を解いてみることもおすすめです。難しいわりに問題数も多く、点数にしっかり響くと体感すればやる気も出てきます。
配色イメージ
ここはすんなりと理解できた部分です。
世間一般で言われている色のイメージそのままに感じました。なので「まあ普通これを選ぶんじゃない?」ってものがそのままでした。ただ確認のために軽く読んだ程度です。
ユニバーサルデザイン
これも世間一般で聞いたことあるような内容でした。親しみやすいので覚えやすいと思います。
配色イメージよりは知らなかったことが多かったですが、半分ほど知っていた内容なので理解しやすかったです。
ビジュアルデザイン・メディアデザイン
これはブログとイラストを描いている私にとって興味深々の内容なのでめちゃくちゃしっかり勉強しました。人によっては理解しずらい内容かもしれません。
その時は模擬試験を解いてスイッチを押してください。
視覚効果
錯覚とか好きなので勉強が楽しい。特に苦に思うことなく勉強できた部分。
効果とか発見した人の名前になっていることが多いので人によっては苦手かもしれません。ただただ学生の時の暗記を思い出して覚えるだけです。
インテリア・景観
結構小難しい内容。ただインテリアや景観なので自分に関係があると思えばかなり勉強しやすかったです。インテリアについては将来の部屋づくりの参考になると思って勉強すると頭に入りやすいと思います。
ファッション
華やかで楽しい部分です。色彩検定といえばファッションのイメージがある人もいるんじゃないでしょうか。私がそうでした。
ここの部分は配色技法からの発展感があります。配色技法を理解していないとここも分からないです。カラボ色大学のテキストはイラストでしたが、本番ではパリコレ(確か)の衣装が出てきたので現実で使えるんだ!と試験中に感動したのを覚えています。
色の名前
一番辛かった。完全にただの暗記。本番でも半数ほど点数落としました。ただただ暗記あるのみです。
ですが正直色環図などに殆ど関係していないですし、5問程度なので落とす判断をしている人もいるのではないでしょうか。これを必死に全部暗記したとしてここの範囲以外で全く使えないんです。めちゃくちゃ量あるのに!なら他のもっと出そうなところとかを勉強した方がいいんじゃないかと思います。私もおまけ程度に考えて勉強していました。取れたらラッキーぐらいに思ってました。満点目指す人以外はそれくらいでいいと思います。
もちろん全く読まないのは論外ですが、必死に全暗記する必要はないと思いました。
試験当日
勉強時間が足りないのでもちろんほぼほぼ徹夜です。2時間ぐらいしか寝れませんでした。朝4時くらいにマンセル色環図の重要性に気づいて絶望していました。そこから必死に詰め込みました。
40分くらい前に着くように向かっていたと思います。受験票に書いてある最寄り駅に着いたら受験者と思われる人が沢山いるので流れに乗って向かっていくだけです。
心なしか世界遺産検定よりおしゃれな人が多いです。男性もかなりおしゃれな人が多かったです。服飾の専門学生かなって人もちらほらいました。全体的に若々しい華やかな感じでした。
試験時間は80分です。早く帰れるシステムではなかったです。ゆっくり解いても40分くらいで解き終わってかなり暇してました。今回は前回の反省を活かして最初の直感を信じ続けました。
最後30分くらいは教室全体に早く終わってくれないかなって雰囲気が漂い始めてました。なので結構余裕を持って解いてもいいんじゃないかなと思います。もちろんゆっくり解いているときは合間合間に時間を確認しながらですが。
試験が終わって
今回は世界遺産検定に比べて解けた気がしたので足取りが軽かったです。
色々なサイトが当日に解答速報を上げていたと思うので帰ってから自己採点をしました。
自己採点は複数のサイトで完全に間違っていると思う問題がいくつかあったので1週間後の公式からの模範解答を待ったほうが点数がギリギリの方にとってはいいと思います。もちろん速報なので公式解答と違う事かもしれないことを念頭に置きながら採点してくださいとどのサイトでも言われています。すぐに気になる方にはとてもおすすめです!
ですがぬか喜びをしてしまったら…と思うと怖くて、私は公式の解答を待ちました。
結果かなり余裕を持って合格点に達していました。
解答速報で落ちてると思った人でももう一度公式解答で自己採点してみると良いかもしれません。
色彩検定を受けてみて
前回受けた検定よりも、日常で役に立ちそうな気がする内容でした。まだ具体的にこんなに役に立った!といえるエピソードがないのですが、日々の生活に対する解像度が上がった気がします。
配色技法など、知りたいな~興味あるな~と思っている人にはかなりおすすめの検定です。興味を持っている以上に知識を得ることが出来ます!
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